2007-11-25から1日間の記事一覧

「踏みはずし」ミシェル・リオ著 堀江敏幸訳

[堀江敏幸論のために] 冒頭の書き出しが何とかならないものか。読み進めていくと全く違和感はなくなるのに。原因は語尾の単調さではないかと思う。「た。」で終わる文章が続いているが、原文ではきっとそんなことはないはずだ。訳すときに、そういうところま…

「郊外へ」

[堀江敏幸論のために] あとがきにあるように、「発表当時、本書はいわゆる留学体験をつづったエッセイ、もしくは紀行文として読まれ、書評などでもそのように扱われることが多かった」この作品は、「完全な虚構」であると述べられている。「私」は、「『郊外…

「パタン・ランゲージ」C・アレグザンダー著

[C・アレグザンダー論のために] この本との出会いは、柄谷行人のエッセイだった。学生の頃だ。しかし、なんせ高いので立ち読みするだけだった。同じ著者の「形の合成に関するノート」もじっくりと読んだ。「パタン・ランゲージ」は、この「ノート」の考え方…