インタヴュー(102)

ー新しくテーマを設定するのですか。
 ええ。そうしようと思います。少し、同じテーマばかりでは少し行き詰まり感が起きているようでしたので。
ーテーマはどういうものでしょうか。
 新しいテーマは、「なぜ、ひとりでバーに行くのか」とでもしておきたいと思います。
 というのも、仕事帰りによくひとりで飲みに行くのですが、一体、何が楽しくて行くのか、自分でも良く分からなくなってきたからなのです。
 以前は、サラリーマンが集まる安い焼き鳥屋に通っていたのですが、どうもそこに若い女性があまり来なくなってきました。
 そんなとき、週に一度はごはんを食べに行くお店のママさんに連れて行ってもらったバーが楽しくて、ひとりで通うようになりました。
 そこから、いくつか他の店を知ることとなり、いま4軒ほどのバーに順番に通っています。
 それぞれ個性があるので、その時の気分にもよるのですが、自然に店を選んでいます。
 なぜ、ひとりでバーに行くのかといのはそういう生活の中で、ちょっと我に返ってみてもよいかなというところから出てきたテーマです。
 どこまで広がるのかはちょっとわからないですが、そういうことにしてみようと思います。

京都店特撰―たとえあなたが行かなくとも店の明かりは灯っている。

京都店特撰―たとえあなたが行かなくとも店の明かりは灯っている。