ルーシー・リー NHK「新日曜美術館」より
三宅一生さんがロンドンのコヴェントガーデンの書店で見つけた本からはじまり、親交を深めた陶芸家。
とてもかわいらしいおばさん。
白い服、白い器。
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しかし、三宅一生というひとはかっこよすぎないか。
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ルーシーさんのために服をデザインしたり、パリコレで絶頂期に訪ねていったり、(そのときスランプ?だったとのこと)いまでいえばパワーハラスメント?、いや、ハラスメントではないね。まあ、いいけど。ルーシーさんの表情はとても幸せそうだし。
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思わずネットでこの本を注文した。
- 作者: ルゥーシー・リィー,三宅一生
- 出版社/メーカー: 求龍堂
- 発売日: 2009/02/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私も陶芸にはずっと前から興味があった。
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思い起こせば大学に入学したときに、もっと別の道にすすむべきだと思って京都の清水にある清水焼の職業訓練校に願書を出して受験票までもらうところまで行き、そこの事務員さんに大学に入ったんだから、卒業してからにしたら?と、諭されたころからの関わりではないかと思う。
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いや、本当はもっと前にも小学生の頃に岡山のいとこの家に行ったときに、粘土を山でとってきて器のかたちにして七輪で焼いたことがあった。
作り方を誰かに習ったわけではなく、何となく焼けば固まるという思い込みで一生懸命焼いたことが始まりなのかもしれない。
そんなやり方で陶器ができるわけもなく、粘土の塊が焦げてひび割れるだけだったのだが、ほとんど縄文土器以前の低レベルな土器が出来上がった。
次の年には少し乾燥させたりして、こざかしいことをやったが、そんなことでうまくいくはずはない。しかし、誰か教えてくれる人はいなかったんだろうか?
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さらに、吉野の奥の天川村というところに住んでいた15年ほど前にも宿舎のまかないをしてくれていたおばさん(本人はお姉さんと思っていた。そういえば、いまの私と同じ年令だった。)が電気釜で陶芸を習っていた。
(ちなみに、ルーシーさんも電気釜で焼いていた。ああ、電気釜が欲しくなってきた。)
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(これしか出てこなかった。)
そのおばさんはお祭りの時に作品を販売したのだが、その器に水を入れると水が漏れたようで、購入して帰ったひとから苦情の電話がかかってきた。
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そういえば、小学校の6年生のときにはお向かいのお宅の娘さんが表千家の茶道の教室を始められて、男手前を忘れないように来て欲しいといわれて訳もわからずに茶菓子と女性に囲まれることを楽しみに、思春期の私は毎週茶室に足を運んでいた。
器を裏返して、器を褒めたりするのだということも教えられた。
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最近我が家である女性と一緒に料理を作っていたとき、どの器を選ぼうかと食器棚を物色したが、選ぶほど器の種類が多くないことに我ながら失望した。
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器を自分でつくってみたい。
土に触れ、釜で焼く。
そろそろ陶芸に手をだしてもよい年令になってきた。
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いずれにしても、ルーシーさんの器のかたちと色は何だろう、とても気持ちよい色と形ではないか。
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薄さ、重さ、色合いなど、これまでに身の回りに存在した器とは違う。
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オーストリアのウィーンの生まれで、ナチスに追われてイギリスへ移住された彼女。
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背の低いルーシー。電気釜の底に手がぎりぎり届く。「ちょっと、足を押さえて!」とそばにいたひとに声をかけるルーシー。「ああ、動けなくなるところだった。」と、おどけてみせるルーシー。ジェンダーを感じさせない、心地よいひと。
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好きこそものの上手なれ。
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何をやるかを決めて、早くリタイヤしよう。
- 作者: トニー・バークス,西マーヤ,荻矢知子
- 出版社/メーカー: 株式会社ヒュース・テン
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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