阿修羅像はヨガのポーズを表現している。

そういう仮説はどうか。

「国宝阿修羅展」のすべてを楽しむ公式ガイドブック (ぴあMOOK)

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合掌から息を吸いながら手を上げていく。その経過を伝えるためのものだと。
いまでこそ、DVDを見ながら同じ動きをすればよい。しかし、1000年前には新聞もラジオもテレビもない。ましてDVDなど想像することもできない。(ちなみに、このDVDをこのところ毎朝使っているが、初心者向けとしてとても優れている。ポーズの数が多すぎないので毎日少しずつ体がヨガに馴染んでいることがよくわかる。
続編もすでに購入したがまだ続編を使うレベルには到達していないので、まだしばらくはこのDVDを極めたい。)

そういう時代にはきっと直接指導するほかはなかったはずだ。
仏教でも「秘仏」だとか「奥義」だとかいう表現をすることがあるようだが、それは「ありがたさ」を持続させるためのレトリックなのではないか。

お釈迦様が何を思い、何をしたかについて、様々な情報を得ることができるこの時代において、何も複雑になりすぎた現代の仏教から始める必要はない。
始めるならできるだけお釈迦様について現代のことばで書かれたものを読む方がよいのではないかと思う。これまで読んだもののうち、お薦めしたいものは以下のような本だ。
ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)

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 マンガをあなどるなかれ。
ブッダとそのダンマ (光文社新書)

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 新書とは思えない情報量。
仏教発見! (講談社現代新書)

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 この本は本当にすごい。
仏教の源流―その知と信 (目の眼ライブラリー)

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 本屋では見かけないが、ネットなら入手できる。
タイ仏教入門 (めこん選書 1)

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 日本とは違う仏教の形もあることを。
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

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ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)

ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)

 漢字のお経を読むよりは。