餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かるか

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

 久しぶりに読み直してみた。
 キャッシュフロー計算書の読み方で、「営業キャッシュフロー」が現金製造機に例えられていて、これが非常に気に入った。キャッシュフロー経営に関する入門書もいくつか読んだが、こういった表現は見当たらなかった。
 その日仕入れたものをその日のうちに売ってしまうような商売=在庫を持たない商売
 それが理想的。そば屋、すし屋でいえば大トロよりコハダ、餃子屋。
 そば屋が結構たくさん出来ているが、あまり潰れないのは不良在庫を抱えるリスクが少ないからということだったのだ。
 うどん屋はよく潰れているようだが、これはメニューが多いので不良在庫(処分するしかない)が発生しやすいからではないだろうか。
 本書に出てくるハンナのように、これだけのリストラ(工場閉鎖や大量解雇など)を行わないといけないような会社があったら、すぐに倒産しているだろうが、話を面白くする意味では仕方が無いのかもしれない。
 本書は株式投資をしているひとに最適だが、これから小さな商売を始めようと考えているひとにも最適な入門書になるだろう。
 そういうことでいえば、次の二冊もおすすめだ。
会社のつくり方 (日経文庫)

会社のつくり方 (日経文庫)

 「会社のつくり方」は、日経文庫の中でも異色の一冊。他の本では、各々のテーマの専門家がエッセンスだけを総花的に書いたものというのがこのシリーズに対するイメージとして一般的だと思うが、これは違う。学者ではなく、本当の経営者が書いている。
 商品の売価の付け方にはじまり、会社の設立時期は4月中旬に立ち上げること(理由は本書で)とか、設立初期は事業資金は自前が原則、資金集めは増資の機会になどなど。実践的なことばで溢れている、本当においしい一冊なのである。 「完全マニュアル」は、図書館で見つけた誠実さを感じさせる一冊。会社を起こそうとするとき、これを読むと少し慎重になれる、そんな真面目さがあるということだ。勢いも大事だが、冷静さは絶対必要だと思う。たとえ臆病すぎるといわれても。石橋をたたいて壊すといわれようとも。

 小説も読むが、当面のテーマのひとつに「起業および会社経営」を設定した。
 現在のテーマは、以下のとおり。
  ・「宮部みゆきの小説」 とくに初期の作品を中心に・・・現在「魔術はささやく」を読んでいる。
    ミステリや小説の書き方についても手持ちの書籍を読み直す。
  ・「起業および会社経営」・・・手持ちの書籍を読み直し、いらないものは処分する。
  ・「武道」・・・姿勢や呼吸など、肉体を鍛えることの重要性を感じている。
    そういえば、子どもの頃、空手を習いにいきたがったが許してもらえなかった記憶が蘇ってきた。
 図書館の活用も考えている。