(7)魂の唯物論的な擁護のために

(参考図書4)には、レースがスローになりすぎたときに指数が低くなってしまう問題をめぐる研究の過程がえがかれている。競馬の結果を数字によって表現するという「唯物論的」な姿勢には好感がもてる。しかも、すべてを指数のみで表現しつくすことの不可能性も十分自覚したうえで新たに「ペース指数」と「上がり指数」という考え方が提示されている。
「ネコ指数」では高い指数だったマンハッタンスカイの指数を計算してみたらそれほど高い指数ではなかったが、もしかするとペースが超スローだったのかもしれない。この「ペース指数」と「上がり指数」という観点から確かめてみることにする。

ペース指数の計算式
{(基準タイム−上がり基準タイム)−(走破タイム−上がりタイム)}×距離指数=A
{馬場指数÷(距離指数+1)}×距離指数=B
{重量差×2÷(距離指数+1)}×距離指数=C
A+B+C=ペース指数

上がり指数の計算式
(上がり基準タイム−上がりタイム)×距離指数=D
馬場指数÷(距離指数+1)=E
(重量差×2)÷(距離指数+1)=F
D+E+F=上がり指数