「仏教発見!」を読む
西山厚さんの「仏教発見!」を改めて読み直している。
- 作者: 西山厚
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/19
- メディア: 新書
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西山さんは奈良国立博物館の先生である。
かなり以前に仕事で少しお世話になったことがあって、出版されると同時に購入していたのだが、ざっと目を通しただけでしっかりとは読んでいなかった。
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数年前から仏教にというか、お釈迦様に興味がわいてきて、(「ドラゴン桜」ではないが)まずはマンガで入門するほうが良いのではということで、手塚治虫の「ブッダ」を全巻揃えて読んでみた。
続いて、文庫や新書等、手当たりしだいに図書館で拾い読みを重ね、ますます仏教、とくに釈尊、お釈迦様が何を考え、どのように行動したかを想像することがひとつの楽しみのようになっていた。
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「仏教発見!」には、あらためて読むと、ここ数年のあいだに私が探していたことと同じ疑問についての“告白”が随所に見られる。
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読み直しはまだ半分の段階にもかかわらず、このような感想を書くのはおこがましいが、あえてそのキーワードを抜き出してみると、いまのところ、以下の4つになる。
(1)五戒のうちの「酒を飲んではならない」という五番目について、「少し異論がある」という記述(西山さん本人が飲酒の習慣をお持ちであるためか。)
(2)曹洞宗の宗祖、道元の「正法眼蔵随聞記」の「切に想うことは必ずとぐるなり」には赤の二重線を引いていること。
(3)北京で知り合った友人が「好きな言葉は『心想事成』」と言ったこと。
(4)「仏教は実践の体系。苦しみから目をそらさず、苦渋に満ちた暗い顔を晴れ晴れとした明るい顔に変え、いらだった心をおだやかにする、実践の体系である。」という記述。
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とくに、(4)がいま、わたしのこころに響いてくる。とくに「実践の体系である」というところが。
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まだ、しばらく、時間をかけて少しずつ読んでみるが、かなりお薦めの一冊である。
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http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0988.html