「馬券会計学」丸の内龍太郎著

 本屋で立ち読みしていたが、ブックオフにあったので購入。著者の二冊目の本も出版されている。

 著者の無料のメールマガジンはずっと読んでいるが、到着する時間が遅いのでまったく実用にはなっていない。

 新馬と未勝利のみで勝負するという。レースの数を絞ることは必要だ。
 わたしも今はグレードレースしか馬券を買っていない。
 今年は小倉でしか勝っていないので、他場のレースを買っていなければ大きく儲かっている。土曜日は小倉大賞典を三連複でとったが、日曜日はブレイクランアウトを軸からはずしたために土日の収支はマイナスになってしまった。

 2007年5月26日の中京2Rで12番人気のマホロバが勝ったレースで、ブリンカーの効果の一例として書かれているが、マホロバの矢作調教師は、著書の「開成調教師」で、このときはいつもより深いブリンカーをつけたこと、レース前日に“異例の”ゲートからの追い切りを行ったからだと述べている。「馬券会計学」に掲載されている競馬新聞の調教欄にはよくみると、「ゲート」と書いてある。

 この二冊をほぼ同時期に読んだことにより、調教欄の活用方法が分かったわけだ。

 調教といえば、JRA−VANなら、その馬の過去の調教タイムが見れたはずだ。しかし、助手が乗っていたか、騎手が乗っていたかまでは分からなかったと思う。

 前から不思議に思っていたが、追い切りの際の“負担重量”を公表すべきではないだろうか。騎手が重りもつけずに乗ったら、どんなに調子の悪い馬でもそれなりに“跳ぶように”走ってしまうのではないのか。

 結局、この本から学んだことは、

  1)レースを絞ること(新馬・未勝利)
  2)調教欄を隅々まで読み、評価すること
  3)パドックは後で見直すもの

 という三つである。

 もうひとつ、「厩舎のくせをつかむこと」ということもあるが、著者の二冊目ではその点についても詳しく書かれているようだ。

馬券会計学 (ベスト新書)

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馬券会計学 実践バイブル

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開成調教師 安馬を激走に導く厩舎マネジメント (競馬王新書16)

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