【テーマ】ワイナリー



 1976年の有名なパリでの試飲会についての本である。
 あまり期待していなかったが、読んでみたらとても面白かった。
 著者は、その試飲会を取材した唯一のジャーナリストで、彼が書いたTIMEの記事が元で波紋を呼び、この試飲会が伝説となっていった。
 膨大な取材に基づきカリフォルニアワインの歴史が生々しく描写されている。

 ワインについては、フランスから見る視点だけでなく、もっと俯瞰的な立ち位置から見る必要があると感じているが、この本を読むと、そういう視点をもつことの大切さがあらためて確認できる。

パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン

パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン