インタヴュー(72)
ー毎朝、繰り返し読んでおられる本があるそうですが。
このところ、わずかな通勤時間に『日本辺境論』という内田樹さんの新書を繰り返し読んでいる。勝手に師と崇めるひとが数人いるのですが、内田樹さんはそのうちのおひとりだ。ブログや最近ではツイッターでも文章を読んでいるので、非常に身近な存在になっている。この新書では、司馬遼太郎の立ち位置をすっきりと提示していたり、水戸黄門とは何かについてさらりと書かれていたりする。それだけではなく、武道の心得が書かれていたりもする。要するに、凝り固まっている脳を少し揺さぶってもらえる感じ、それが快感になっているのだと思う。一度さらりと読んだだけでは体に染み込まない、そんな感じもするのである。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11/16
- メディア: 新書
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