「鑑真」 東野治之著

鑑真 (岩波新書)

鑑真 (岩波新書)

奈良の小西通り商店街にあるビブレの地下に啓林堂書店ができたというので初めて行った。大阪のジュンク堂のあらゆる部分をコピーして、ワンフロアーに集約したような配置。並んでいる本をいくつかの分野で確認したところ、先々週頃にいったジュンク堂の書棚と瓜二つ。しかも、スペースが狭いので冊数が少ない。正直言って中途半端といわざるを得ないが、南都書林が十数年前に閉店していらい近鉄奈良駅周辺でこれだけの品揃えのある大型書店が出来たことは喜ばしいことだと思う。

東野(とうの)先生の本は何冊も読んでいる。実際にお目にかかったこともあるからかもしれないが、よどみなく読み進めることができる文章であることにいつも感動してしまう。
仏教とはなにか。とくに日本仏教とは何かということを考え始めたところなので、東野先生が書いた鑑真の本といわれると買わざるをえない。まだ、前半の一部に眼を通しただけだが、いままであまり知ることのなかった鑑真像が描かれているようだ。