キャラについて

Y男:年令43才。昨年妻と死に別れ。子どもはない。大学の準教授。日本文学、表象文化論。見た目は普通だが、声に魅力があるという評判。とくに文化センターで毎年開催している講座はすぐに定員が埋まってしまう。固定的なファンも多いが、たまに雑誌等にも露出することがあるので新たなファンも増加しつつある。著書は専門の文学に関するもの(ほとんどが共著)のほか、短編小説集を2冊とエッセイ集を1冊出版している。エッセイ集は10万部売れたが、小説は初版のみで絶版となっており、再版の予定も文庫化の予定もいまのところない。
Y子:年令39才。役場の職員。バツいち。中学生の娘と小学6年生の息子と同居。元の夫は一部上場企業のサラリーマンで、数年前に再婚し、子どもを設けている。離婚の際に自宅のマンションをY子の名義にすること、さらに年間200万円を子どもの養育費として支払うことという条件で協議離婚。元夫は滞りなく養育費を毎月振り込んでくれる。
K子:Y子の娘。14才の中学二年生。親の言うことは聞かない。口から先に生まれてきたとよくいわれる。思春期の真っ只中でしかも反抗期でもある。Y子とはほとんど会話が成立しない。
J:Y子の息子。小学6年生。仕事を持つ母を助け、家事をなんでもこなしてしまう。とくに自分で何かをやりたいことがあまりないのが逆に欠点か。母と弟が幸せであればよいというけなげな少年。