・もしサラリーマンを止めて朝起きてとくに何かをしなければならないということもない状況に置かれたら、いったいどうなるだろう...
・大学生のころはそれに近い状況だった。学校のそばのビリヤード屋で誰か知り合いが来るのを待ってモーニングサービスで遅い朝食をとり、図書館に入り浸って本を読んでいた。週に二度必ず名画座専門の映画館に通っていろいろなジャンルの映画を観た。あとはパチンコ屋で時間をつぶすこともあったが、軍資金が多くなかったのでそれほどのめり込むことはなかった。
・そんな状況であったので、何か具体的なまとまった成果をあげたということもなく5年の月日を過ごした。5年の月日!そんなにも長い期間あそびほうけていたのか。いまさらながら驚いてしまう。そのころに良いアドバイザーでもいれば、もう少しまともな時間の過ごし方もできたのだろうが、いまとなってはもうどうしようもない。・ただ、無為に時間を過ごすことができるという特技を身につけることができたとでも感心するよりほかないのかもしれない。